久々のブログはトゥルー・グリットの感想から。

トゥルー・グリット(字幕版)を観たことについて感想でも書こうかと久方ぶりに筆を執った。

西部開拓時代を描いた作品というのはあまり観た記憶がないので、恐らくこの作品が自分にとっての初めてだろう。

とある人のおすすめで観たのだがなんといっても銃が!かっこいい!さして詳しくはないがSAAやウィンチェスターの撃ち合いは心惹かれるものだと思った…

さて、ここまでは映画の感想というよりもその小道具についての言及だったので映画のストーリーについて話そう。

ざっくりとこの作品のあらすじを説明すると父を殺された少女が保安官を雇い、紆余曲折を経て父の仇に復讐するというもの。

少女マティの必死な様子がストーリー序盤の強引さに表れていて心揺さぶられる…。

個人的に印象に残ったのはマティ、雇われた保安官のコグバーン、そして逃亡した仇であるチェイニーを追うテキサスレンジャーのラビーフの3人で焚き火を囲んだシーンだ。

言い争う2人にお化けの話でなんとか場の空気を緩和させようとする彼女の努力がなんともいじらしい。

次に印象に残ったのはネッド一味との夜の撃ち合いだろうか。激しい火花!鳴り響く銃声!崩れ落ちる悪漢!あ〜〜かっこいいな〜〜

普段は寂しげな酔っ払いにしか見えないコグバーンが敵を見つけた途端に鋭い眼光と引き締まった表情になるのが堪らなくかっこいい…渋い魅力…終わった後の「埋葬して欲しいなら夏に殺されないと」というセリフがクスッと来てしまった。

そして何と言っても最後は蛇に噛まれたマティを救うため馬すら捨てて走り続けるコグバーンの姿だ。

あれは…あの二人に芽生えた絆を象徴するかのようなシーンで大変に…良かった…人はあまりに尊いものを見たときに言葉を失うものだなと改めて感じた… 最初は生意気な小娘としか思ってなかったはずの彼女を救うため夜も寝ずに馬で駆け抜け、その馬が倒れた後も自ら抱えて走るその姿は失ってきた何かを、今度こそ失わないようにと必死に繋ぎ止めているようで胸が熱くなった。

これ以上書いていても蛇足になってしまいそうだし、これ以上に語る言葉を持たないので短いながらこんなところで締めさせていただこうかと思う。

トゥルー・グリット、実に素晴らしく濃密な1時間50分だった。このブログを読んでくれたあなたにも是非おすすめしたい。